ゲーミングノートパソコンを購入する時に特に重視したいのが『CPU』と『GPU』の2点です。この2つのパーツの選び方を間違えてしまうと、せっかくのゲーム体験が台無しになってしまうかもしれません。そこで今回は、ゲーミングノートパソコンを購入する際のCPUの選び方について徹底的に解説していきたいと思います。
CPUの基礎知識
『CPU』とは制御や演算処理を行うパソコンの”頭脳”となる部分です。
キーボードやマウスといったハードウェアから入力した内容に従って処理を行ったり、ソフトウェアからの指示を受けて処理をするといったことを行うのがCPUの役割です。
つまりパソコンの性能を決める最も重要なパーツということになります。
CPUの性能が低いとパソコンが重いとかカクカクする・フリーズしてしまうというような事が起こりますが、性能の高いCPUであれば複数のソフトを同時に起動してもストレスなく快適に作業出来たりするわけです。
CPUの性能は当然のことながらゲームにも影響を与えますので、基本的には性能が高いCPUであればあるほどゲームの快適性もアップすると考えて間違いありません。
だからといって誰にでも最上級モデルが必要ということではなく、あくまでもプレイするゲームに合わせてチョイスすればよいのです。
CPUのコア/スレッドとは?
CPUの性能を見るうえでもっともわかりやすいのが「コア数」と「スレッド数」です。
「コア」とは演算処理を行う「核」のことで、簡単に説明すればコアが少ないCPUよりもコアが多いCPUの方が複数の作業を処理するスピードが速くなります。
なので基本的には4コアのCPUよりも8コアのCPUの方が高性能ということになります。
次に「スレッド」ですが、これはコアの中で処理できる作業の数を表します。
4コア4スレッドのCPUであれば4つのコアで4つの作業を処理することができる、ということになります。
さらに、ひとつのコアで複数の作業を処理することをハイパースレッディングといい、例えば8コア16スレッドというようなCPUがこれにあたります。
この場合は8つのコアで16の処理をすることができるということなので、ワードで仕事をしながらYoutubeの動画を見つつPhotoshopで写真の現像をする、、、というような処理でも軽々こなすことができるわけです。
ただし、ゲームに関してだけいえば必ずしもハイパースレッディングに対応したCPUが有利というわけではありません。
ハイパースレッディングに対応していないゲームもあるので、その場合はコア数によって快適性が左右されることになります。
クロック周波数とL3キャッシュ
クロック周波数が高ければ高いほど、基本的にはCPUの性能も高いということになります。
例えば3.0GHzのCPUと3.6GHzのCPUであれば後者の方が性能は上です。
これ自体はその通りなのですが、ハイエンドCPUなのにクロック周波数が抑えられているものもあったりしますし、実際の性能はクロック周波数だけでなくコア数やスレッド数などで総合的に判断することになります。
キャッシュメモリとはCPUとメインメモリの情報を橋渡しするためのメモリ領域で、L1・L2・L3と3つの階層に分かれています。(L3がないものもあります)
この中でL3キャッシュメモリの容量はゲームだけでなくパソコンの動作全体に影響を与えますので、容量が大きい方が高性能であると考えておいて間違いありません。
CPUとGPUの関係
ゲーミングノートパソコンを選ぶときは『CPU』と『GPU』のどちらも大切です。
ここで重要なのが2つのバランスです。
例えば、CPUの性能が低いとGPUの性能を引き出せないことがあります。
これをボトルネックと言います。
極端な例ですが、低価格帯のCPUであるCore i3にハイエンドGPUであるRTX3080を組み合わせても、RTX3080の性能をフルに発揮することができません。
なのでGPUに合わせたCPUを選択する、ということが重要になってくるのです。
ゲーミングノートパソコンのCPUはGPUに合わせて選択しよう!
ゲーミングノートパソコンはCPUとGPUのバランスを取って作られているので、基本的には価格と性能が比例して高くなっていきます。
ハイエンドノートPCであればCPUもGPUもハイエンドモデルが搭載されているので、高画質設定でゲームを楽しみたいという場合にはそれが目安になるでしょう。
BTOメーカーでCPUやGPUをアップグレードする場合は、必ずGPUに合わせてCPUを選択するようにしてください。
CPUの性能が高い分にはデメリットはありませんが、CPUの性能が低くてGPUの性能だけが高いとボトルネックになって性能が発揮されません。
GPUをアップグレードする場合には必ずCPUもアップグレードして、性能のバランスを取ることを忘れないでくださいね!