これから動画編集をはじめてみようとする初心者から本格的な映像制作を仕事にする上級者まで、多くのクリエイターが使用している動画編集ソフトがAdobe Premiere Proです。
Adobe Premiere Proがあれば動画編集のほぼすべての作業をこなすことができます。
動画のカット編集やテレビ番組のようなテロップを追加するなどの基本的な機能はもちろん、映画のようにカラーグレーディングをしてイメージ通りの映像に仕上げたり簡単にタイトルアニメーションを追加したりすることができます。
サブスクで月額費用が必要という点については動画編集が趣味なのか仕事なのかによって評価がわかれるところですが、機能としてはこれを選んでおけば動画編集に足りないものはないといえるでしょう。
Adobe Premiere Proはサブスクで月々2,728円~
動画編集ソフトとしてはダントツ人気NO.1のAdobe Premiere Proですが、使用する前にチェックしておきたいポイントが2つあります。
それは月額料金と必要スペックです。
Adobe Premiere Pro使うには月々2,728円のサブスクリプション契約が必要になります。
これがAdobe Premiere Proを使うかどうかを悩ませる最大のポイントですよね。
年間にすると32,736円、5年使えば163,680円、10年だと327,360円にもなってしまいます。
コスパで考えるなら決して良くはありません。
というか悪いです。
とはいえAdobeのillustratorやPhotoshopなどのソフトとの連携や、スマホ向けアプリのPremiere Rushとの連携は非常に便利ですし、場合によってはこれがないと作業にならないというケースもあるでしょう。
また、ビジネスとして使うのであれば毎月の費用は経費にできますので、コスパの良し悪しに関してはそれぞれの環境で考える必要があります。
Adobe Premiere Proの必要スペック
動画編集ソフトは基本的に要求スペックが高く、エントリー価格帯のパソコンでは快適な動作は期待することができません。
Adobe公式サイトには「最小仕様」と「推奨仕様」が記載されていますが、最小仕様というのはAdobe Premiere Proを起動させるのに最低限必要なスペックという意味であって、快適に動作するということではありません。
なので快適な動作を期待するのであれば最低でも「推奨仕様」以上のスペックが必要だと考えておきましょう。
最小仕様 | 推奨仕様 | |
CPU | インテル 第6世代~ AMD Ryzen1000~ | インテル 第7世代~ AMD Ryzen3000~ |
OS | Microsoft Windows 10(64 ビット)日本語版バージョン 2004 以降 | Microsoft Windows 10(64 ビット)日本語版バージョン 2004 以降 |
メモリー | 8GB | HDメディア:16GB 4Kメディア:32GB |
グラフィックス | 2 GB の GPU VRAM | 4 GB の GPU VRAM |
ストレージ | 8GB以上の空き容量があるHDD | 高速SSD |
ディスプレイ | 1,280 x 800 | 1,920 x 1,080 以上 |
このように見てみると、推奨仕様であってもそこまで高いスペックを要求されるわけではありません。
最新モデルのノートパソコンであれば、ミドルスペックのものかゲーミングノートパソコンであればほぼ条件を満たしているということになります。
グラフィックスについてはAdobeの公式ページで推奨グラフィックカードが掲載されていますが、この時点で販売されているノートパソコンに搭載されているGPUであればすべてOKです。
例えばエントリー価格帯のゲーミングパソコンに搭載されているNVIDIA GeForce GTX 1650はもちろん、その2つ前の世代となるGTX 970でもOKということになっています。
これらのGPUを搭載したノートパソコンであればエンコード/デコードでハードウェアアクセラレーションを使うことができるため、より効率よく動画編集作業を行うことができます。
ひとつ注意しておきたいのがメモリですね。
フルHDの動画編集であれば16GBで問題ありませんが、4K動画の編集をする場合には32GBが推奨とされています。
今すぐではなくても将来的に4Kの動画編集をするつもりであれば、搭載メモリの最大容量はチェックしておくようにしましょう。
ラップトップマガジン推奨スペックはこちら
ということで最後は、Adobe Premiere Proをストレスなく快適に使うというお題で推奨スペックを紹介しておきたいと思います。
項目 | フルHDまでの動画編集 | 4K動画編集 |
CPU | 最新モデル Core i5以上 | 最新モデル Core i7以上 |
メモリー | 16GB | 32GB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1660 | NVIDIA GeForce RTX 2080 |
ストレージ | SSD | SSD |
ディスプレイ | フルHD | 4K |
フルHDの動画編集なら予算15万円~20万円までのノートパソコンで十分です。
クリエイターモデルやゲームパソコンの中から選ぶと快適に動作させることができるでしょう。
4K動画編集となると一気に要求スペックが高くなりますが、妥協するとモタモタして作業効率が悪くなってしまうので注意が必要です。
Adobe Premiere Proユーザーに人気のクリエイターノートパソコンについては下のページで紹介していますので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね!